逆転Vの使者への大きな期待の表れだ。

阪神新外国人のアデルリン・ロドリゲス内野手(30)に異例の早さで個人応援歌ができた。9日に「阪神タイガース応援団ヒッティングマーチ委員会」の公式サイトで公表され、ホームゲームとなる12日の中日戦(京セラドーム大阪)から使用される。

代打で初出場した7月22日のDeNA戦で2点二塁打デビュー。7日の広島戦ではバックスクリーン左へ2号2ランを放つなど、“恐怖の6番”としての存在感が際立つ。途中加入の新助っ人に、わずか出場12試合で応援歌が作られるのは、阪神史上初めてとみられる。歌詞にも持ち味の長打力への期待が込められた。

♪さあ解き放て 夢つかむパワー 敵を砕け飛ばせ カリブの大砲♪

ロドリゲスも大感激だ。「このようなすばらしいものを作ってくれて本当にうれしい。短い期間で作ってもらえて感謝している。自分の活躍でファンのみなさんと喜びを分かち合えるようにしていきたい。アリガトウゴザイマス」。

18年途中に来日したナバーロは残留した2年目から。17年ロジャース、19年ソラーテも途中加入だったが、「外国人選手二番」という汎用の応援歌を使用していた。応援団の担当者も「ロドリゲス選手にはロングヒッターとしての活躍を期待して、この時期に作成しました」と熱が入る。

9日からは3位DeNAとの3連戦。横浜スタジアムは初見参だ。「場外であれ、フェンスギリギリであれ本塁打は本塁打。しっかり強い当たりが打てるように心がけたい」と腕ぶした。9日予定の今永に始まり、今週6連戦はすべて左腕の先発が予想される。20年のオリックス時代の対左腕は打率3割6厘(49打数15安打)の好相性。まだ対戦数が少ない今季は打率2割2分2厘(9打数2安打)だが、本領発揮の舞台は整った。大山らがコロナ陽性で離脱する中、ロドリゲスの打棒にかかる期待は大きい。新応援歌に乗って、ノリノリアーチを量産したい。【石橋隆雄】

○…島田にも個人応援歌ができた。「素直にうれしい。(応援歌への)憧れはありました。結果を残さないと作ってもらえないとは思っていたので、頑張ってきてよかった」と喜んだ。6月からレギュラーに定着。7日広島戦で決勝の適時二塁打を放つなど、8月は打率4割2分3厘(26打数11安打)と絶好調。「快足やスピードといった僕の特徴を入れてもらって、メロディーもすごく疾走感を感じてかっこいい」とすっかりお気に入りだ。また、現在はコロナ陽性で離脱中だが、巨人から移籍2年目で存在感を発揮中の山本にも個人応援歌が作られた。

◆阪神ロドリゲス応援歌の歌詞「さあ解き放て 夢つかむパワー 敵を砕け飛ばせ カリブの大砲」(※太鼓に続いて レッツゴー レッツゴー ホームラン ホームラン ロドリゲス)

◆阪神島田応援歌の歌詞「さあ行(ゆ)け快足で チャンスをつかめ 島田海吏 そのスピードで 勝利へ駆けろ」(しーまーだ しーまーだ)

◆阪神山本応援歌の歌詞「打て巧みな技で 見せろ不屈の闘志 立ち向かえ強く 山本泰寛」(かっとばせー やーまーもと)

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