阪神先発の才木浩人投手(23)が終盤に力尽き、今季初黒星を喫した。

1失点で踏ん張り、同点で迎えた7回2死一塁。7番嶺井に145キロを捉えられ、左中間への勝ち越し2ランを浴びた。さらに味方失策も絡んで1点を失った。右肘のトミー・ジョン手術から復活した今季最長の6回2/3、同最多95球を投げたが4失点(自責3)で無念の降板。「(7回の)あそこを任されてゼロで帰ってこれないっていうところは、自分の実力不足。そういうところで信頼を勝ち取っていかないといけない」と悔しさを押し殺すように言った。

序盤から力で押した。3回までの35球のうち、29球が真っすぐ。初回2死の4番牧から4回先頭の2番桑原まで、8人連続でフライアウトに斬った。だが持ち味はもろ刃の剣で、4回に浴びた佐野の同点ソロも含め、浴びた2発は真っすぐを捉えられたものだった。「回を追うごとに最後、(球が)弱くなっているのかなっていうのがある」とくちびるをかんだ。矢野監督も同様に「最後のアウト1個を疲れた中でどう取れるか。あいつが勝つために、いい課題が出た」と終盤の投球を指摘。19年4月4月24日以来3年ぶりだった横浜のマウンドで、宿題ができた。【中野椋】

【関連記事】阪神ニュース一覧>>