日本ハムが序盤から、あらゆる作戦を仕掛けて打ち勝った。1回は重盗で先制点を奪い、3回にはエンドランを失敗した今川優馬外野手(25)が決勝打。2回には万波中正外野手(22)がプロ初犠打を決め、8回には近藤健介外野手(29)がエンドランを成功させるなど8点を奪った。投げては新型コロウイルス陽性判定から復帰先発となった加藤貴之投手(30)が6回2失点(自責1)と好投して5勝目。BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)の主な一問一答は以下の通り。

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新庄監督 久々、決まったって感じ。ダブルスチール。

-1回の重盗の前に一塁走者の近藤がけん制で飛び出した時のサインは?

新庄監督 あれは、グリーンライト。スチール(盗塁)を行けるタイミングを計って、行ってくれっていうサイン。

-誘い出されてしまった

新庄監督 そうそうそう。ああいう、行こうっていう気持ちが大事なので。ああいうこともある。

-3回1死満塁で空振りした今川選手は…

新庄監督 (質問に食い気味に)エンドラン。エンドランでガチンと外野の間を抜けて2点のイメージ。(空振りしたのは)ストライクだったでしょ? でも、あの空振りがあったから(その後の2死二、三塁で)もっと集中して左中間に打てた…って思うようにしました(笑い)。

-失敗は、取り返したらいい?

新庄監督 ダメです。あそこはやっぱり決めて1点でも。2点入るとは思っていないからね。1点ずつ。で、近藤くんは(8回に)しっかりエンドラン、ライト線。あの辺ですかねぇ。

-加藤は粘りの投球

新庄監督 ね。体力的にどうだったかなって。表情はまだいける感じでしたけど。でもね、久々に投げたから精神的にも疲れただろうし。まあ、勝って疲れも半減しただろうし。復帰して勝ちが付いたのは、すごいよかったと思います。

-2回の攻撃で万波に送りバント

新庄監督 練習させたんですよ。本人が一番喜んでいた。「決まったー」って。ヒット打ったような気持ち、快感だったんじゃないですか? 相手にもね、万波くんでもバントあるよ、清宮くんでもあるよって分からせてあげたら、ああいうケースで(内野手が)前に来てヒットゾーンが広がる。まあ、たぶん誰でも(バントが)あるって思うでしょう。(自ら1回の重盗について)良かった、今日はセカンドに投げてくれて。でも、危なかったですよ。いいタイミングのスタートは切りましたね。ウチのチームくらいじゃない? あんな序盤に考えさせて。セカンドに送球する? サードにする? 投げない? これ、駆け引き。3パターンくらいの駆け引きを僕が楽しんでいる。

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