新型コロナ感染から復活した阪神糸井嘉男外野手(41)が、「1番左翼」で先発し、復帰後初安打を含む3打数2安打で存在感を示した。

また、右足コンディション不良で2軍調整中のジェフリー・マルテ内野手(31)は、「3番一塁」で出場。実戦復帰後の初適時打&初本塁打をマークし、3打数2安打2打点と状態を上げてきた。

一方で、試合は投手陣が計12四死球を出して12失点で大敗。平田勝男2軍監督(63)は、先発で5四球6失点の川原陸投手(21)、3番手で5四死球5失点の鈴木勇斗投手(22)にゲキを飛ばした。

平田2軍監督の一問一答は以下の通り。

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-糸井が2安打

「ヨシオにしても、向こう(オリックス先発)も増井だからね。いいピッチャーからこうやって2本ヒットを打って。やっぱりいい見本になるよ。マルテにしても。ストライクを最初から振りにいくタイミングの取り方や、姿勢やさ。今の若い選手、中堅クラスいるけど、ヨシオとかマルテの打席に対する執念というかさ。そのへんは非常に、若手、中堅というのは勉強になるよね。マルテにしてもノーステップで打ったり、いろんな工夫を。ヨシオはちょっとバットを短く持ったり。打席に対する姿勢がさ、とにかくストライクは絶対に、タイミングの取り方や準備がしっかりできてるよね」

 

-北條も復帰後初安打

「慣れてくるとかいうレベルじゃないんだよ、彼らは。それ(実戦に出る)までにはちゃんと練習してるんだから。結果を出して呼ばれるようにしないと。数字が残るんだもん」

 

-復帰組の今後の起用方法

「北條と熊谷はこれで5イニングずつくらい出たので、明日くらいはフル(出場)で。今日もマルちゃん、ちょっと長い回出たいって言ってたんだけど。ちょっと(試合が)長くて、3打席でって言って。そしたらオッケー言ってくれたので。そこは徐々に。意欲的に今日も守りたいとか。残り1軍の試合少なくなってきてるところでの、ヨシオやマルテ」

 

-糸井はすぐに上がれそうか

「(1軍は)昨日はたまたまそりゃ、0-4で負けただけで。4連勝できて、今は原口にしても陽川にしてもいい仕事をしてるし、近本も復帰してというところで。2試合(2軍で)出たから上に呼ばれるとか、そういう考えを彼らは持ってないので。だから1打席、1打席を大事にしてやっているということよ。無駄にしないというか、結果をちょっとでも出して呼ばれたいという。そんな、2試合出たから上にというのは持ってませんよ」

 

-岡留と岩田がコロナから復帰登板

「岡留は最初、2ストライクからスライダーが甘く入ってたけど、彼らは投げてくれないと困る。このへんもちょっと先発陣が手薄なんでね。こういうゲームになって、川原、鈴木、彼らはこれじゃいかん。(試合は)日頃の練習を発表する場なんだよ。チャンスなんてそうはないよ? やるけど、おらんから。おらん時にちゃんとした、鈴木にしてももうちょっと期待したよ。ヒットがうちの方が多いわけでしょ? フォアボールも何個? 川原と鈴木でデッドボール、フォアボール、フォアボール、デッドボール、フォアボールでポカーンでしょ? そのへんは次に生かすとか軽いことは言えない。やっぱり考え方や練習方法を変えていかないと」

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