阪神は1発に泣いた。24日のDeNA戦(京セラドーム大阪)は0-0の7回に先発伊藤将司投手(26)が桑原に決勝満塁アーチを被弾した。その直前の2死二塁の場面で代打伊藤光捕手(33)を申告敬遠したが裏目に。DeNA打線につながれて痛恨の1発を浴びた。DeNA戦は9年ぶりの負け越し、夏の長期ロードは5年連続で勝ち越しがなくなった。

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▼阪神の完封負けは今季23度目。球団最多は63年の24度で、あと1となってしまった。

▼阪神は相手先発が左腕投手の試合で9連敗となった。今季通算でも21勝28敗と、負けが先行する。DeNA浜口には前回対戦の8月10日にも8イニングを0点に抑えられた。前々回の7月24日5回から、16イニング連続無得点だ。

▼これで京セラドーム大阪でのセ・リーグ球団との対戦では8戦全敗だ。うち完封負けが6度と、深刻な貧打に苦しんでいる。

▼伊藤将が7回桑原に喫した満塁本塁打は、4月3日巨人戦でガンケルが中田に打たれて以来チーム今季2本目。満塁本塁打による失点のみの阪神の完封負けは、73年9月20日巨人戦以来、2リーグ分立後49年ぶり2度目。古沢憲司が王貞治に許した満塁弾が唯一の失点だった。

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