日本ハム伊藤大海投手が新人だった昨季に続く10勝目を挙げた。気持ちを前面に押し出しながら、楽しむことを忘れない原点回帰の投球で6回1失点と好投。「ずっと意識はしていたんですけど、なんとか出来てホッとしています」。1カ月ぶりの白星で87、88年西崎以来となる球団34年ぶりのルーキーイヤーから2年連続2桁勝利の快挙を達成した。

10勝目まで3度の足踏みを経て挑んだこの日は「最近、自分の良さである新しいことにチャレンジすることを忘れていたので、今日は思い出して」と、初回の初球から“新球”を投じていた。元から投げていたカットボールを改良。「ダルビッシュさんのユーチューブを見て改良して、使えた。元々の持ち方とかも変えて。動画のまんまで投げてました」と“ぶっつけ本番”ながら好投のスパイスとした。新庄監督も「最多勝を取れる位置まで来ていると思う」と期待。まずは昨季を超える11勝目へ向けて伊藤も「超えていかなきゃいけないと思う」と、力を込めた。

○…パ・リーグの首位打者・松本剛が貫禄の2安打2打点も、不安を残した。1点リードの6回1死三塁で追加点を挙げる貴重な左前適時打。「大海の10勝が懸かっている試合だったので何としても勝ちたいという一心でした」。しかし、直後に代走を送られ交代。一塁ベース手前での走塁に違和感を感じた新庄監督が判断した。病院へは行かずに様子を見る予定。

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