開幕星を逃した。08年春以来の1部での戦いに臨む明学大が、開幕戦で今春王者の東海大と対戦。7回終了まで2-0とリードしたが、終盤に逆転を許して敗れた。

今春2部リーグで8試合に登板し、防御率0・59と圧倒的な数字を残したエース右腕が、1部でも存在感を見せた。最速150キロの先発、佐藤幹投手(4年=駿台甲府)が、8回途中5安打2失点(自責点1)と好投。この日は140キロ台前半の直球を中心に、チェンジアップやカットボールなど変化球を駆使した。「ずっと2部にいたので、1部にビビっていましたし、縦じま(東海大のユニホーム)を見たときは緊張しました。相手は良い打者ばかりなので、楽しむ気持ちを持って挑みました」と124球を振り返った。

試合は9回に勝ち越しを許し、強豪撃破はならなかった。それでも打線が8安打を放つなど、2部優勝、入れ替え戦勝利の力をみせた。金井信聡監督(58)は「(1部は)厳しい。あわやと思ったが、なかなか勝ち切らせてくれない」と、レベルの高さを痛感。一方で「打つ方はやっていけるのかなと、手応えを得ました」と収穫も得ていた。