巨人中田翔内野手(33)が病床の“ミスター”の教え通り、コンパクトな打撃で先制点をたたき出した。1回2死一塁で打席に立つと5球目に、DeNA浜口が投球動作中にバランスを崩してボールを投げられず、ボークを取られた。2死二塁と得点圏となり、内角139キロ直球をコンパクトなスイングで捉え、中前に運ぶ先制適時打とした。「追い込まれていたのでコンタクトすることを意識しました。先制できて良かったです」と振り返った。

前日6日には長嶋茂雄終身名誉監督(86)が体調不良を訴えて救急車で搬送された。中田は2軍調整中の6月12日、ジャイアンツ球場で直接打撃指導を受け「もっとコンパクトに」「バットを短く持っていろいろ工夫しながら」とアドバイスを受けた。

当時は打率2割1分5厘、5本塁打だったが、以降は復調。8月中旬から第90代4番に座り、この一打で打率2割8分6厘、17本塁打と好調をキープしている。

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