元バレーボール日本代表の狩野舞子さん(34)が始球式を務めた。

背番号1に「KANO」と記されたレプリカユニホームで登場。セットポジションから投じた球は、やや高めにいったが、ノーバウンドで見事、捕手のミットに収まった。

「めちゃくちゃ緊張しました。でも、ひとまずノーバンでいって良かったと思います。去年(の2軍戦での始球式ではノーバウンドにならなかった)悔しさがずっとあったんですけど。去年は力んでバウンドしたので、力を抜いて投げようと思って投げたんですけど、あと2、3球、投げたら、もうちょっと速い球が投げられたと思います。ここまでたくさんの人の前で何かをするとは。バレーだと3分の1ぐらいなので。でも、外のグラウンドで開放感があって、緊張したけど楽しかったです」と笑顔で振り返った。

狩野さんは7月末に、宮本慎也氏(51=日刊スポーツ評論家)の公式YouTubeチャンネル「解体慎書」に出演。「狩野舞子 始球式への道」と題し、キャッチボールから同氏の指導を受け、1軍戦の始球式で球速95キロを出すことを目標に掲げた。昨年のヤクルトの2軍戦でも始球式を務め、その時は89キロを出していた。

注目のこの日の球速だったが、場内に表示はされなかった。「宮本さんに『マウンドから投げるとき、どうしても下に行きがちだから、キャッチャーが高めに捕るぐらいの高い球でいいよ』と言っていただいて。そこだけはできたかな。60点ぐらいですかね。緊張でフォームがコンパクトになってしまった。この体を生かしたかったけど、緊張すると体が動かないんだなと思いました」と、スポーツ選手らしく自己分析もしていた。

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