阪神藤浪晋太郎投手(28)は通算1000奪三振を勝利で飾れなかった。5回に一挙6失点。「ストレートに狙いを絞られ、うまく打たれてしまった印象です。そんな中でもなんとか粘りながら、もうひと踏ん張りしたかった」。4回1/3を7安打7失点で4敗目。想定外の早期降板だった。

最速159キロを計測し、3回まで無四球1安打無失点。4回は4番牧に左越えソロを献上したが、直後に5番宮崎を150キロスプリットで空振り三振に仕留め、プロ野球史上154人目の1000奪三振を達成した。986イニングでの大台到達は歴代8位のスピード。この時点で誰が大炎上を予期できただろうか。

落とし穴が待っていたのは1点リードの5回だ。不運な内野安打などで1死二、三塁。代打オースティンに対してスプリットをたたきつけ、155キロ直球を引っかけた。2度の暴投で2失点し、さらに1四球2安打で1死満塁。最後は3番佐野の左翼線への飛球をロハスが痛恨の捕球ミス(記録は2点打)をしたところでマウンドを明け渡した。

横浜スタジアムでの自身連勝は7でストップ。連続クオリティー・スタート(6回以上、自責点3以内)も5試合で止まった。次回は仕切り直しの一戦。間髪入れず悔しさを晴らしたい。【佐井陽介】

○…小林が1回を無失点に抑えた。7点ビハインドの8回に登板。伊藤を中飛に仕留め、森をフォークで空振り三振。最後は柴田も空振り三振とテンポよく3者凡退に料理した。「0点で抑えることができてよかったです。しっかりと自分の球を投げることができた」と納得顔。8月7日に今季初昇格し、7試合で防御率1・13と自分の役割を果たしている。

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