DeNAが逆転勝利で阪神に快勝した。2点を先行された4回、4番牧秀悟内野手(24)の24号ソロで反撃開始。5回に相手のバッテリーミスから勝ち越すと、打者一巡の7安打を重ねて、今季最多の1イニング7得点のビッグイニングとした。牧は2安打3打点の活躍で、3カ月ぶりの1軍登板だった上茶谷大河投手(26)に白星をプレゼントした。

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1球で仕留めた。4回2死、牧が振ったのは150キロの落ちる球だった。「初めて見るくらいの感覚。もう本当にいい球しかなかったので、1打席目にそう感じたので。初球から思い切っていこうと思ったのがいい形になったのかなと思います」。変化球までも速い阪神藤浪の剛球を、左中間スタンドまで運んだ。

ミスに乗じて一気に攻め込んだ。24号ソロで1点差に詰め寄ると、5回は藤浪の2度の暴投で逆転に成功。この2点で終わらなかった。佐野が2点打を放った後、1死一、二塁から二走関根と重盗を仕掛けた。三浦監督は「作戦のことは言えないですけど、関根の好判断です。隙をつく野球、隙を見せない野球を常に狙ってました」と積極性をたたえる。

拡大した好機でまた4番が決めた。牧は今度は加治屋から、右方向への2点二塁打でガッツポーズ。2年連続で二塁打を30に乗せた。「盗塁してくれて打ちやすい状況になったので、ありがたかったです。去年(の35二塁打)に、何とか並ぶか超えられるようにしたいですね」。打者11人で奪った7点は、今季1イニングの最多得点となった。

広島、巨人とロードで2カード連続で負け越したが、やはりハマスタで強い。8月に17連勝も記録した本拠地に「ここに帰ってくると、負けてても追い越せる雰囲気がある。8月は投手陣が頑張ってくれたので、野手が何とかすべきところ」。1点ビハインドの5回2失点で降りた上茶谷に、白星を贈った。

この日の練習前。自身のホームランパフォーマンスにも取り入れている「デスターシャ」を決めポーズとする人気YouTuberのサワヤンが、16日の広島戦に来場することを知った。「佐野さんと、テンション上げながら練習に臨めました」とサワヤン効果にも感謝? していた。【鎌田良美】

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