4位巨人の原辰徳監督(64)が逆転CS進出の鍵に「総合力」を挙げた。残り11試合、ゲーム差は2位DeNAと6・5、3位阪神とは1・5。15日、ジャイアンツ球場での全体練習を見守った原監督は、混戦を抜け出すポイントとして「総合力の中でスターティングメンバーが責任を特に重く感じてやらなきゃいけないだろうしね。まだチャンスが残っていることをどこかに喜び、歓喜として、希望として戦うことが大事」と力説した。

いきなり総合力を試される。17日の阪神との最終戦(東京ドーム)から9連戦。今季の阪神戦防御率1・09の戸郷に、翌18日のDeNA戦は直近5試合3勝1敗の山崎伊が続く。若き両右腕で勢いをつけたいところだが「ここまで来たらそういう問題じゃない」と首を振った。萎縮せずにプレーさせるべく「勝てば勢いとしてやればいいし、違う結果になったとしたって、そこで切り替えて。いい意味で引きずることはあっても、悪い意味で引きずることはあってはいけない」と過剰な重圧を取り除いた。

5月21日に首位の座を明け渡して以降、苦しい日々が続く。「ふがいない戦い方があったから、こういうふうな状況になってるんでね。ただ、やっぱりまだチャンスがあるわけだから」。戦いはまだ、終わっていない。【浜本卓也】

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