ヤマハが、延長タイブレークの末に2-4で王子(愛知)に敗れ、東海地区第2代表の座を逃した。室田信正監督(48)は「チャンスを生かせなかった。こういう展開になると、選手も硬くなる。うまく導いてあげられなかった、こちらの責任」と唇をかんだ。

ホームが遠かった。1-1で迎えた8、9回に得点圏に走者を進めたが、あと1本が出ない。終盤に訪れた好機を逃すと、延長11回に力尽きた。2点を勝ち越され、最後は3者凡退に終わった。7安打で2得点。打線がつながらず、8回を7安打1失点と粘った先発左腕・佐藤廉(23)の力投に応えられなかった。

初回、右翼へ先制ソロを放った中田悠斗外野手(23=藤枝明誠高出)は「自分の結果がどうこうではなく、チームが負けた。悔しい」とうつむいた。大卒ルーキーが放った待望の公式戦1号も空砲に終わった。

今後は第3代表トーナメントに回り、18日から連戦となる準決勝と決勝に勝てば、日本選手権出場が決まる。中田は「気持ちを切り替えて準備をしたい。1年目らしく思い切りプレーをして、勢いを与えたい」。佐藤も「投げる準備をする。次は勝たせる投球をしたい」と顔を上げた。【前田和哉】