今秋ドラフト候補の最速150キロ右腕、富士大(岩手)・金村尚真投手(4年=岡山学芸館)の好投は報われなかった。8回101球を投じて6安打無四球2失点、10奪三振も、青森大に惜敗。チームは5季連続優勝を逃した。6回に今秋リーグ戦初失点。連続無失点は38回1/3で止まったが、5試合で41回2失点、防御率0・44、51奪三振と圧倒的な成績を残した。18日にリーグ最終戦があるものの、登板しない見込みだ。

難攻不落の絶対的エースが、5試合目で初失点を喫した。0-0の6回1死三塁で先制打を浴び、なおも2死一塁で適時二塁打を決められた。「後半最初の大事な場面で、抑えられなかったのは後悔というか、自分の弱さです」と受け止めた。

リーグ優勝と11月の明治神宮大会出場の可能性は消滅した。それでも「1年生から投げさせてもらって、いい先輩たちにも巡り会えて、野球人生で一番成長できた4年間だった。4年間を振り返ると後悔はあまりないし、これで負けたら仕方ないというか、やりきった感じですね」と話した。すでにプロ志望届は提出済み。10月20日のドラフト会議で吉報を待つ。