ヤマハが、3大会連続(2020年はコロナ禍で中止)27度目の本大会出場を逃した。王子(愛知)に3-5。第2代表トーナメント準決勝(2●4)に続き、同じ相手に連敗を喫した。3回に一時同点の右前打を放った青柳直樹内野手(32)は「相手の気持ちが上だった」と唇をかんだ。

2-2の同点で迎えた4回無死一、三塁。中田悠斗(23=藤枝明誠高出)が完璧に捉えた鋭い打球が、一塁手の正面を突いた。運にも見放され、一直併殺。勝ち越しの絶好機を逃すと、投手陣が踏ん張れなかった。先発の佐藤廉投手(23)が5回に勝ち越しを許し、4回2/3、6安打3失点で降板。2番手のフェリペ・ナテル投手(33)も6回にソロ本塁打を被弾するなど、中盤の攻防で競り負けた。

今季の公式戦は、これで終了。7月の都市対抗は4年連続本大会出場も、初戦でNTT東日本(東京)に逆転負け(1●2)。日本選手権は予選敗退に終わった。佐藤は「来年は勝たせる投手になっていきたい」。大卒1年目の中田も「自分のスイングをするというテーマは年間を通じてできた。来年は、打率も残せる打者になりたい」と言った。悔しいシーズンを成長につなげる。【前田和哉】

ヤマハ・室田信正監督(48) 勝ちに導いてあげられず、申し訳ない。勝たせてあげたかった。(来季に向けては)個人個人が課題を克服していけば、チーム力も上がる。