元日本ハム斎藤佑樹氏(34)が23日、24日から28日までの「FINAL GAMES 2022」期間中に札幌ドームで開催される自らの写真展を事前公開した。札幌ドームを俯瞰(ふかん)で撮影したものから、監督室で考える新庄剛志監督(50)や、無人のベンチの写真など計14点が、札幌ドーム三塁側1階コンコースで展示される。

「監督室」はBIGBOSSがペンを持ってノートを広げ考える姿にフォーカス。斎藤氏は「メディアの前に立っているときと、監督室で作戦や起用法を真剣に考えている姿はまた違う。試合を見に来てくださる皆さんに、そういう姿をお伝えしたいと、BIGBOSSにお願いした」と説明した。

札幌ドーム内のさまざまな場所に出向き、1日がかりで撮影した。自身は11年4月17日ロッテ戦でプロ初登板初勝利を挙げた思い出深い場所でもあり、心に残るシーンには「(11年の)デビュー戦と(昨年10月の)引退試合の2試合は特別な試合」と挙げた。写真の中には球団スタッフやチームメートも登場。OBならではのアプローチで試合とは異なるフランクな表情を引き出していたり、光の加減を生かしたアーティスティックな写真も並ぶ。

無人のベンチを撮影した際は、座ってしばらく現役時代のことを振り返ったという。「正直、いい思い出ばかりではない。でも、写真を撮らせていただいて、あらためてこんなに素晴らしいところで一流の選手たちと一緒にやらせてもらえたことを誇りに思えた。僕にとって特別な球場です」と強い思いを口にした。

来年から日本ハムの本拠地は北海道北広島市に建設中の新球場に移る。「札幌ドーム最後の年に、ファンの方に、その思い出を振り返ってもらい、来年から利用するエスコンフィールドに期待をふくらませてもらえれば」。人気者「佑ちゃん」が選んだ“撮っておき”のショットが、札幌ドーム最終章を彩る。

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