巨人が今季限りでのソフトバンク退団を発表した松田宣浩内野手(39)の獲得に向けて本格調査に乗り出すことが1日、分かった。松田は17年目の今季は出場機会が減少し、43試合で打率2割4厘、0本塁打。ソフトバンクから来季の構想外を伝えられたが現役続行を希望し、球団の理解を得て異例の早期退団発表を行い、他球団への移籍を目指している。

2年連続V逸の巨人が「熱男」の獲得調査を進める。松田は通算打率2割6分5厘、301本塁打、991打点、2000安打まで残り169本の好打者。加えて、本塁打後にファンと「熱男」と叫ぶパフォーマンスなど、ムードメーカーとしても活躍した。

松田はこの日、ウエスタン・リーグ中日戦で「ソフトバンク松田」として最後の試合を迎え、「4番三塁」で先発出場。第1打席で右前打を放ち、「熱男」パフォーマンスで沸かせた。その打撃技術や野球に取り組む姿勢など、若手が成長の芽を見せ始めた巨人にとって、松田加入による相乗効果は計り知れない。巨人は交渉解禁となるトライアウト終了を待って、速やかにアタックする可能性も十分にある。

◆松田宣浩(まつだ・のぶひろ)1983年(昭58)5月17日、滋賀県生まれ。中京、亜大を経て、05年大学生・社会人ドラフト希望枠でソフトバンク入団。08年からレギュラーに定着し、11、13~19年ゴールデングラブ賞、18年ベストナイン。13、17年WBC、15、19年プレミア12日本代表。通算1910試合で301本塁打、991打点、打率2割6分5厘。三塁手で1833試合出場はパ・リーグ最多。180センチ、86キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億5000万円。

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