ロッテは7日、吉井理人氏(57)の新監督就任を発表した。吉井氏は昨季までロッテ投手コーチを務め、今季はピッチングコーディネーターに転身していた。侍ジャパンの投手コーチも務めている。現役時代は日米通算121勝を挙げている。

1965年生まれで和歌山県出身。箕島では2年春と3年夏に2度、甲子園に出場した。83年のドラフト2位で近鉄に入団した。

1軍デビューは2年目の85年で、同初勝利は87年。23歳シーズンの88年から抑えの守護神に抜てきされ、34セーブポイント(24セーブ)で最優秀救援投手に輝いた。89年には日本シリーズに初出場し、巨人を相手に5試合登板した。93年から先発に転向した。

95年、西村龍次とのトレードでヤクルト移籍。野村克也監督の下で3年連続の2ケタ勝利をマーク。95年、97年と2度の日本一に貢献した。同年オフにFA権を公使し、横浜や巨人などのオファーを断り、メッツと1年50万ドル(出来高を除く)で契約した。

メッツでは元ロッテのバレンタイン監督の下で、1年目の98年は6勝8敗、2年目の翌99年は12勝8敗とローテーションに定着。99年はプレーオフに出場し、ナ・リーグ優勝決定シリーズでは2試合に先発した。

2000年はロッキーズ、01、02年はエクスポズ(現ナショナルズ)でプレー。メジャーでは5年プレーし、通算162試合(118先発)に登板して32勝47敗、防御率4・62。ロ軍時代の00年6月24日ダイヤモンドバックス戦の5回、殿堂左腕ランディ・ジョンソンから、日本選手初の盗塁(二盗)を記録した。

03年からオリックスで日本球界復帰。07年はロッテで1年プレーし、ユニホームを脱いだ。NPB通算は385試合(170先発)で89勝82敗62セーブ、防御率3・86。

引退後は日本ハム、ソフトバンク、ロッテで1軍投手コーチなどを務めた。また、14年から2年、筑波大大学院の修士課程で学んだ。

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