矢野燿大監督(53)のゲキに導かれ、阪神がCSファーストステージを突破した。

1点リードの9回。1死満塁となったところで指揮官がベンチを飛び出した。イニングまたぎの湯浅京己投手(23)を内野陣とともに囲み、「楽しめ!」と言葉をかけた。

直後だ。代打のベテラン藤田への初球。152キロを打ち返されたが、前進守備を敷くセカンド小幡の正面だった。本塁へ送球し、捕手梅野が一塁へ転送。「4-2-3」のホームゲッツーでゲームセットとなった。

負ければ矢野監督のラストゲームとなる一戦。ポストシーズンで抜てきした新守護神が期待に応え、これ以上ない修羅場をくぐり抜けた。

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