日大が国学院大に競り勝ち、1勝1敗とした。

1-1で迎えた7回。無死三塁から花崎成海内野手(3年=広島商)の中前適時打で勝ち越した。

投げては野手もこなす二刀流・山内翔太投手(2年=習志野)が、初回から丁寧に低めに集め、7回を5安打1失点。8回からは岸川海投手(4年=二松学舎大付)につなぎ、1点リードを守り切った。

勝つしかない-。試合前、片岡昭吾監督(44)は選手たちを鼓舞した。この試合に勝てば、4勝5敗となり最下位がなくなる。山内は「まだ優勝の可能性があるなら、上を見て今日は勝とうと思いました」と奮起した。前週、青学大に2連敗すると、自身の投球を見つめなおし原点回帰。「初心にかえり、低めに集める投球をしようと思いました」。野手を信頼し、打たせてとった。

投打をこなす二刀流も、今秋はまだ打席には立っていない。「投手の方が好きですね。でも、どちらもできるように野手も練習しています」と、チームの勝利のためなら、いつでも打席に立つ準備はできている。

片岡監督は「まだ優勝の可能性があるのでそこを見て戦う。来年も1部でプレーができることに安心せず、総力戦で戦いたい」と話すと、山内も「この後、全勝できるように準備します」と力強く話した。

なお、日大の勝利で、現在1勝8敗の駒大の最下位が決まった。

国学院大-日大の第3戦は、明日13日の悪天候が予想されるため、14日9時から神宮球場で行われることになった。