<愛知大学野球秋季リーグ:名城大3-2愛知学院大>◇15日◇第7週第1日◇パロマ瑞穂野球場

今秋ドラフト候補の名城大・野口泰司捕手(4年=栄徳)は好リードで粘り勝ちに貢献した。右腕先発の松本凌人投手(3年=神戸国際大付)は序盤から球が上ずり、3回に先制の2点を献上した。だが、4回以降は変化球を多投させて無失点。9回2失点完投に導いた。野口は「抜ける球が多くて、いかに修正できるか。(体の)開きも早かった。変化球が有効になる。落ちる球を多い配球で組み立てました」と説明した。

中京大と勝敗数で首位に並ぶなか、9回にサヨナラ勝ち。この日は複数球団のスカウトが見守る前でのプレーだったが「いまはチームしか考えていない。まずは優勝すること。全国に出場することしか考えていない」と気を引き締めた。

この日は3打数無安打だったが、中堅に大飛球も放った。大学通算30本塁打のパンチ力が売りの右打ちスラッガーだ。「インコースのさばき方に自信がある。(強みは)逆方向に本塁打を打てること」。二塁送球最速1秒78の強肩も魅力たっぷり。安江均監督(62)は「打てる捕手です。長打力があるし、三振もあまりしない。追い込まれて対応力がある」と評する。7月は侍ジャパン大学代表としてハーレムベースボールウイークに出場。強打の捕手はチームの優勝を目指しつつ、アピールを重ねる。