早大が、延長戦の末に4-2で立大に先勝した。

優勝のためには1敗もできないカードで、小宮山悟監督(57)は「非常にいい戦いができた。学生の働きに感心している。負けたら(優勝が)終了のしんどい試合をものにできた」と選手たちをたたえた。

西武がドラフト会議での1位指名を公言した蛭間拓哉外野手(4年=浦和学院)が、持ち味の足で先制のホームを踏んだ。

2回、先頭で四球を選んだ。犠打で二塁に進み、吉納翼外野手(2年=東邦)の中前打で一気に生還。50メートル5秒9の足を生かして、気迫のヘッドスライディングで先制。「全力で走りました」と話した。

西武の公言については「率直にうれしい気持ち。どこの球団に選ばれても、やることは変わらない。評価していただいたことをうれしく思います」。今秋は打率1割1分5厘と苦しんでいるが、視察した西武潮崎編成グループディレクターは「能力を評価している。足が速いし肩も強い。人間性もよく(走攻守の)3拍子にプラス何拍子もある」と話した。

▽早大・山県秀内野手(延長10回に決勝の二塁打を放ち)「後ろにつなげる気持ちだった。打球を見ていなかったので、一塁コーチャーから二塁に行けと言われて、抜けたんだと思った」