中日が事前に公表していた沖縄大・仲地礼亜投手(4年=嘉手納)の1位指名が確定した。重複指名はなく、指名を終えた立浪和義監督(53)は「本当に欲しい投手が抽選なしで、指名権をいただいたのは良かった。大丈夫という気持ちはあったが、12球団終わるまでドキドキしながら見ていた」と安堵(あんど)の表情を見せた。今後入団交渉に臨むことになる右腕について、「すごく真っすぐも、武器のスライダーもいいものを持っている。トータルバランスでもいいものを持っている。来年から期待している。ローテーションに長く入って、ドラゴンズを長く引っ張ってもらう投手になってもらいたい」と、期待を寄せた。

仲地は、最速151キロを誇る本格派右腕。沖縄大に進学後に変化球を磨き、チェンジアップをはじめ、カーブ、スライダー、カットボールなど6種類の変化球を自在に操る。嘉手納時代は甲子園未出場。大学3年春の全日本大学選手権で1回戦敗退も、強豪名城大を相手に8回1失点と好投し、全国区に躍り出た。沖縄県内の大学からドラフト指名は初。沖縄の本土復帰50年の節目に、右腕は歴史にも名を刻んだ。

【2位以下の交渉権獲得選手】

▼2位 明大・村松開人内野手(4年=静岡)

▼3位 阿南光(徳島)・森山暁生内野手(3年)

▼4位 聖光学院(秋田)・山浅龍之介捕手(3年)

▼5位 福井ネクサスエレファンツ・浜将乃介内野手(22=東海大甲府)

▼6位 亜大・田中幹也内野手(4年=東海大菅生)

▼7位 日本新薬・福永裕基内野手(26=専大)

▼育成1位 八戸学院大・松山晋也投手(4年=八戸学院野辺地西)

▼育成2位 ノースアジア大明桜(秋田)・野中天翔投手(3年)

▼育成3位 埼玉武蔵ヒートベアーズ・樋口正修内野手(23=駿河台大)

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