オリックスから1位指名を受けた白鴎大・曽谷龍平投手は8歳からの“逆指名”を実現させた。

最速151キロ左腕は「小さいころに夢見たプロ野球選手になれたことは自信にしたい」と語った。父・博一さん(49)が晴れの場に持参した息子龍平が8歳のころに書いた手紙。20歳になった自分に対し「いま、プロ野きゅうチームは、オリックスバハァローズにはいっています。」と、つたない字でつづられていた。

奈良県斑鳩町出身。オリックスの本拠地、京セラドーム大阪へは何度も足を運んだ。中学の大会では同球場のマウンドに上がり、憧れの球団になっていた。大学NO・1左腕と立派に成長し、1位指名された。会見では「自分がすごいのではなく、支えてくれた人のおかげ。目標は両親を幸せにすること」と謙虚に話した。手紙の最後は「きみも20才になったらオリックスにはいってください」と締めくくられている。純粋な思いを貫き通した。