阪神は22日、水口栄二氏(53)が1軍打撃コーチに就任すると発表した。兵庫・西宮市内の球団事務所で会見に臨み、11年ぶりとなるプロの現場復帰に「11年経ったのか、という思いもある。ピリッと引き締まっております」と力を込めた。岡田監督からはひと言、「(コーチ)やってくれへんか?」と要請があり「そのひと言で、決めさせていただきました」と明かした。

愛媛県出身の水口氏は、松山商から早大を経て、90年ドラフト2位で近鉄に入団。二遊間を主に守り、右打ちのしぶとい打撃と堅実な守備で近鉄、オリックスで17年間活躍。通算で1213本のヒットを積み重ねた。

07年に引退し、岡田監督がオリックス監督を務めた10年からの3年間は1軍打撃コーチ(12年は途中から2軍)として支えた。熱血指導でT-岡田、坂口らを育てた。現在は兵庫・西宮市で小、中学生向けの野球教室を開いていた。

水口氏は「この11年の間にいろんな野球に対する勉強、アマチュアの子どもたちを教えていろんなことを勉強させてもらったので。それが今度プロになった時に生かせたらいいかなと思っています」と話した。

得点力不足の打撃陣の改革が期待される。「打線ということで線なので。その中で勝負強い、これは打点を稼ぐだけの勝負強さだけでなく、塁に出る勝負強さ、粘れる勝負強さとか。いろいろな強さがあるので、それを選手に伝えられたら」と意気込みを語った。

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