阪神岡田彰布新監督(64)が25日、秋季練習を行うナインを熱血指導した。練習後の一問一答は以下の通り。

 

-陽川にも声をかけた

結構、なんて言うかな、右手の強いバッターなんやな。ティーなんか見てても、ちょっと抑え込むような打ち方をしてたから。だからネットの右上に打てって。どうしても、右投げ右打ちは右手が強いのは当たり前やから。俺なんかもそうやけど、それをいかに殺してというか。こねるのをなくすというかな。

-阪神は長年、まっすぐに弱い

うーん。つまりタイミングが、みんな、ちょっとボールのポイントが近すぎるな。半分近いよ。ボール半分。

-フライアウトが多い

フライアウトが多いのは典型的なボールが近いっていう。差し込まれて何もできない。バットの細工もできないということや。差し込まれて。自分で何にもできない。泳いだ方ができるよ。ヘッドを返してファウルにするとか。どっちかいうと泳ぐのを怖がる。いや違う。泳ぐのを嫌がる。泳ぐ方がな。いまの選手は。昔なんかは逆やったけどな。俺なんか差される方が嫌やった。ハッキリ言って。

-それを今日の練習の最後に言った

うん。そうそう。基本的に真っすぐに弱いというのは一番の致命傷やんか。だって真っすぐが一番ぎょうさん投げるで。ピッチャー。うん。それが一番の致命傷や。確率的にも。

-糸原にも声を掛けた

だから糸原はなあ、最初バットえらい寝かせとったなと思ったら、オールスターくらいから立てて、後半また寝かせとるから。それで聞いたんや。「バットの出を良くするためにやってたんか」と聞いたら「そうです」と言うとったけど、見たらすぐ分かるやんな。アイツの感覚。でもやっぱりバットを寝かすと弱いっていうな。最後に立ててたけど、やっぱ立ててやな。立ててというか、大山のここ(ヘッドが投手よりに入る)までいかなくてええけど、やっぱりまっすぐやな。まっすぐでええんよ、自然な。だから構えなんかやっぱ一番の基本は、力の入らないところで構えんとな。そうやん。いまの子は分からへんけど、俺らは昔、野球始めた頃はな、雨降りで傘さしたところでバット構えろ言われたけどな。こないして(高い位置で)傘させへんやんか、しんどいやんか。だから傘は一番楽なところで構えてるというかな。一番楽なところで構えてるから、一番早く楽にバットが出るというかな。そんなんわな、もう当たり前と思ってたけどな。で、下半身はどうするんですか言うたら、立ちションする格好でやれってな。そうよ、力が一番抜けてるというな。

-それができていた選手は

いや、無意識やからな、これはな、いまの選手なんかは。いまの若い子なんか、そんなん知らんやろ。そんな言葉を。立ちションもしたらあかんもんな、いま。いまあかんな、女子野球があるから、立ちションとか言われへんな。え、何ですか? 言われるわ。そもそも立ちションの下半身の楽なスタイルで構えろ言われても、分かれへんな、そらな。うーん、そら時代やな、もう分かれへんな。

-高山、陽川ら中堅選手の踏ん張りはやはり重要

そうやな。そら、9人で野球できへんからな。そら1軍の戦力として必要と思うよ、うん。

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