待望のチーム第1号はやはりこの男だった。

オリックス吉田正尚外野手(29)が2-2の5回、勝ち越しのソロを放った。左腕山下輝投手(23)の甘く入ってきた変化球を完璧にとらえ、右中間最深部に放り込んだ。

昨年の日本シリーズも6試合で本塁打なし。自身、シリーズ11試合目で初の1発だった。

今シリーズはヤクルトが本塁打量産しているのに対し、オリックスは長打力不足が深刻だった。

吉田正もここまで7四球と徹底して勝負を避けられてきた。その影響か、前の打席まで14打数2安打と調子を落としていたが、今季の京セラドーム大阪最終戦で最高のアーチをかけた。