阪神平田勝男ヘッドコーチ(63)が新体制後初めてチームの守備やチームの雰囲気について話した。2軍監督としてフェニックスリーグで指揮を執っていたが、24日から始まった秋季練習(甲子園)に合流。初日のノック練習ではゲキを飛ばすなど、チームを鼓舞している。この日の守備練習では、遊撃の定位置の後ろからじっくりと選手を視察した。

午後に行われた室内でのフリー打撃では打撃投手を務め、山本泰寛内野手(29)や板山祐太郎外野手(28)らに声をかけていた。一問一答は以下の通り。

-今日も二遊間練習で基礎を徹底

「我々、現役時代に岡田監督といやと言うほどやったからな。吉田義男さん、一枝(修平)さん、内野のスペシャリストを出した。ああいう練習をサブグラウンドでいやって言うほどした。ゲッツーは俺はセンター寄りに投げてほしいとか。「荒木、井端」って新聞に今日出てたけど「岡田、平田」でやってたわけやから。君らは荒木、井端なんて書いてね、水口コーチが怒って、岡田、平田じゃないんですかって。今日水口コーチ、ブチギレてたよ(笑い)。何が「荒木、井端」だよ、あれをやり始めたのは「岡田、平田」のコンビなんだよ。それを間違えないでくれよ!」

-昨日に比べて守備の併殺練習の動きスムーズに

「スムーズになりましたね。昨日はやっぱり要領とか、初めて監督に指導してもらって、いろんなつかめない部分があったと思う。今日なんかもうスムーズ。やっぱり、いかに根気よく我々がやっていくか。併殺はヤクルトと30くらい差があるねん。ゲッツーとれるところでしっかりとれると、やっぱり投手が助かる。勝利に近づくことも含めて、秋季キャンプでしっかりしたい。フェニックス組も帰るし、常に練習することじゃないですか。馬場コーチにもう任せときゃ、間違いないですよ。優勝したコーチだもん。荒木、井端っちゅうのはやめてほしい(笑い)」

-より競争激化

「そういうアピール、フェニックスの選手たちも張り切ってるだろうし。2日からの練習が非常に楽しみになってきた。WBC組とかもいるしね。監督に新鮮なフェニックスメンバーのプレーも見てもらうし、いろんな練習のバリエーションができる」

-キャンプ前にこういう練習ができた

「コーチ、監督のいろんなアイデアというか。やっぱりスタンドから見ておられて、もっとこういう練習した方がいいのにと、キャンプでも見に来られていた。我々内野出身。やっぱり吉田義男さん、安藤(統男)さん、中村勝さんや厳しい内野出身の監督さんが僕らにずっとこういう練習を、現役時代岡田監督と一緒にやってた。僕らは当たり前だけど、そういう所をもう1回しっかりと。この体勢ならショートにトスしてくるんじゃないかとかいろんな準備を練習から、毎日やってた。今のうちからそういう意識を持たせるっちゅうことやな」

-秋季キャンプは基礎を徹底する

「今は監督が言うように体ができているんで打ち込み、ノック、投げ込み。そういうのが一番できる時期なんで、もちろんです」

-岡田体制になって選手の動きは

「選手たちは新しい監督になってやっぱり新鮮。アピールしてということで、みんな張り切っている。第1クールからそういう意識はガンガン伝わるわ。監督もすごくいろんなところに目が届かれる。この第2クールで監督はほとんど選手たちのあれを把握しているよ」

-ヘッドとしては

「いやいや一緒一緒。僕は何も変わらない。平田勝男しかないですよ。僕はもうヘッドだからとか2軍監督だからどうのって変えられない。このまま、ありのままで。アナと雪の(女王)。ありのままで」

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