ヤクルトが2勝1分けからまさかの4連敗で、球団史上初の2年連続日本一を逃した。

前半の失点が響き、あと1歩追いつけなかった。

先発のサイスニード投手(30)は5回途中5失点で降板。プレーボール早々、初球をオリックスの1番太田にバックスクリーンへの先頭打者本塁打とされた。

1点を追う5回には、守備の乱れから痛恨の4点を失った。無死一塁から宮城のバントが、前進守備の三塁村上とサイスニードの間を抜けて遊撃内野安打に。続く太田の三塁線へのバントも、村上がサイスニードに任せてベースに戻ると、サイスニードが処理できずに無死満塁となった。

併殺を挟んで2死二、三塁から、四球で再び満塁。4番吉田正への押し出し死球で0-2となった。

さらに満塁から、杉本の左中間への当たりに追いついたかに見えた中堅、塩見泰隆外野手(29)が捕球できずに後逸。走者一掃でさらに3点を失い、点差は5点に開いた。

打線は8回に意地を見せた。1死一、二塁で4番村上宗隆内野手(22)が、山崎颯から右前適時打。これが自身4試合ぶりの安打だった。

第5戦までに10安打と打ちまくった“シリーズ男”ホセ・オスナ内野手(29)が続いた。なおも一、三塁から3ランを左翼席へ。シリーズ11安打は最多タイ記録。土壇場であと1点差まで追い上げたが、差は埋め切れなかった。