侍ジャパンに初選出されたロッテ佐々木朗希投手(20)が1日、ZOZOマリンスタジアムでの秋季練習でライブBP(フリー打撃)に登板し、侍ジャパン投手コーチも兼任する吉井理人監督(57)からWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)公式球への対応に合格点をもらった。

安田、高部、山口、岡の主力4人を相手に2打席ずつ投げた。最速151キロの直球とフォークを中心に、計33球。「久しぶりだったので、感覚を確かめながら投げました。登板日まで、しっかり調整していきたいと思います」。いきなり安田に中安打を浴びたが、鋭いフォークで4奪三振など順調な仕上がりを披露した。

吉井監督は「(強化試合で)投げるのは10日。今日投げたので、もう1回ブルペンに入ってという感じですね」と、10日に行われるオーストラリアとの侍ジャパン強化試合(札幌ドーム)に先発することを言及した。「シーズン終わってから日がたっていますけれど、ちゃんと肩ができたままにしてくれていた。結果はどうでも良いので機嫌良く投げていることが一番。ゲームにいくと違う何かが出てくるので5、6キロ速くなると思う」。日本球よりもWBC球のほうがフォークが落ちるデータがあることも明かし、「日本のピッチャーはほとんどがフォークを持っているので(朗希も)武器になってくる」と適性も高評価した。報道陣から自身のメジャー経験などからの助言を問われると「朗希に? 自分より実力が上の選手にアドバイスすることないでしょ」と笑顔があふれた。【鎌田直秀】