中日高橋宏斗投手(20)が大野雄からの金言を胸に侍ジャパンに合流する。高橋宏は2日から始まったナゴヤ球場での秋季キャンプ初日に参加し、ブルペン投球などを実施。5日から始まる侍ジャパン強化試合へ向け意気込んだ。

「人見知りをするな」。強化試合へ合流する若竜に、侍ジャパンで21年東京五輪で金メダルを獲得した大野雄がアドバイスを送った一言だ。

高橋宏は今季、登板間隔を空けながらも1軍完走した。19試合6勝7敗、防御率2・47で高卒2年目でブレーク。侍メンバー最年少で名前を連ねた。「全員がレベルの高い選手。見ているだけで勉強になる。多くの人から吸収したい」。沢村賞左腕のアドバイスを胸に日本代表に合流する。

「岡野さんが今永さんと自主トレしていて、かなり意識の高い選手と聞きました」。チームの先輩のツテで、多くの代表選手の情報を収集する。石川昂からは、同学年のロッテ佐々木朗、オリックス宮城の性格などの情報も入手済みだ。代表投手コーチのロッテ吉井新監督も「(元ロッテの)加藤翔さんから、いろいろ話を聞いてくれる、すごくいい方と話されていた」と首脳陣までリサーチして、コミュ力全開で東京入りする。

「溶け込む気持ちをもっていきたい。必ず生かして、今後の財産となるような強化試合にしたい」。竜のエース候補生が、侍ジャパンで来季以降の財産作りにも励む。【伊東大介】

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