ロッテ吉井理人監督(57)が3日、投手コーチを務める侍ジャパンの日程に合流するため、チームを一時離れた。この日はZOZOマリンで報道対応。「(栗山)監督とも相談しなきゃいけないんですけど、これが本戦のメンバーとは限らないんで、短期決戦に強そうな投手というのを見ていきたいなというふうに思っています」と展望した。

強化試合の投手陣選出にも携わった。「ほぼ全員、1軍にいる人を。2軍の試合にも陰に隠れてないか見に行ったので、けっこうな数を見ました」。ロッテの投手コーディネーター職と並行して、シーズンを通じて12球団を視察。「広島の森浦君とかタイガースの湯浅君、中日ドラゴンズの高橋君とか。パ・リーグでも山崎颯一郎君とか。若くて本当にいきのいいのを選んであるんで」と話した。

選出の目安の1つとして「非常識なまっすぐを投げる」があったという。「1回のチャンスでなかなか打者もアジャストできないと思うので、特に短期決戦では活躍するんじゃないかなと思っています」とオリックス山崎颯、阪神湯浅を例に出しながら説明した。

ロッテからは佐々木朗希投手(20)が選ばれて、10日のオーストラリア戦(札幌ドーム)で先発予定となっている。「先発としては、やっぱり打球が前に飛びづらい投手というのは短期決戦でも有利になるんじゃないかな」と構想。「感じるままに感じて、今後に生かしてほしいと思います」とさらなる成長につなげることを願った。

なお、ロッテからは佐々木朗が唯一の選出になっている。「何人か出したけど、全部却下されました」と明かし「みんな、それくらいの認識しかないので。来年以降、投手も野手も、マリーンズの選手たちも頑張ってほしいなと思います」とWBC本大会へ向けてのアピールを期待していた。【金子真仁】