専大(2部1位)は駒大(1部6位)に破れ、17年春以来の1部復帰はならなかった。

ロッテのドラフト1位菊地吏玖投手(4年=札幌大谷)は6点ビハインドの4回途中、3番手としてマウンドへ。「攻撃につながるような投球をしたい。その思いだけだったんですが…」。持ち前の低めの制球が定まらず、暴投で1点を献上するなど、5回1/3を投げ4安打2失点。「力のなさを痛感した。修正して次のステージに向かいたいと思います」と前を向いた。

入れ替え戦では初戦で先発するも4回を投げ2安打3四球で3失点で敗戦投手に。チームの大一番となる今日の試合も、先発を回避。「こういう(大事な)試合で最初から『菊地』と言ってもらえない。自分はその程度の選手。本当に…とにかく練習して、自分を高めていきたいです」。この悔しさをプロの世界にぶつける。

斎藤正直監督(62)は「春は東洋大、秋はウチ。2部から1部に上がることが大きな壁になってるのかな、という気がする。生半可な気持ちで臨んだわけではないんですが…」と言葉を飲んだ。

ドラフト1位選手を擁しても、破れなかった1部への壁。菊地は、次期エースと期待される西舘昂汰投手(3年=筑陽学園)に「来年頑張れ」と声をかけ、その思いを託した。