広島は15日、秋季キャンプ第2クール3日目を行った。

合流2日目の新井貴浩新監督(45)はこの日も精力的だった。午前中の打撃練習では、二俣や前川、田村など若手を中心に7選手に声をかけて直接指導。ときに身ぶり手ぶりで指導する姿も見られた。

午後に行われた前日に続く紅白戦では登板4投手が好投。「みんないい球を投げている」と目を細めると、野手では指導した選手の1人、二俣の名前を挙げた。全体練習後には特守を行うサブグラウンドまで足を運び、声をかけながら汗を流す若手をもり立てた。新井監督の一問一答は以下の通り。

-今キャンプ2度目の紅白戦が行われた。印象に残った選手は

「(高橋)昂也も(中村)祐太も。塹江も島内も、投手はみんないい球を投げていると思いました。野手は二俣なのかな」

-どういう部分か

「振れている。ヒット1本だけど、結果は見ていない。野手ならば、しっかり強く振れているかどうか。投手ならば強く腕を振れているかどうかをポイントで見ている。そういう意味では投手は全員、腕が振れていた。野手では、名前を挙げると、二俣がしっかりと振れていた。真後ろで見ているので、どのコースに、どの球種で、どのカウントで、というのが分かるので、いい入り方、いいアプローチができていた」

-二俣選手を含め数選手に指導していた

「指導というほどでもない。いろいろな意見交換。指導というほどでもない。たわいもない話。例えば、前川の実家は京都ですとか(笑い)」

-指導した前川選手がヒットを打った

「そんなの、彼らの力ですから。僕らがちょっと言って、すぐに打てるわけがないじゃないですか」

-二俣選手にも指導をされていた

「どんどん、とにかく振れと。ボール球を振ってもいいからと。理想は、打ちにいきながらボール球を見極めるのが理想だけど、関係ないからと。とにかくボール球でも振っていいから、ぶりぶり振っていけと言った。結果も気にしなくてもいいしと」

-全体練習後はサブグラウンドでの内野特守で、羽月選手に絶妙な掛け声を

「羽月もすごい自信ですね。“キク(菊池)に勝てるか?”といえば即答でしたからね。10年連続ゴールデングラブですからね。今日はそれでしょう。キクに勝てるかと聞いたら、頑張りますっていうのが返ってくると思っていたら即答で勝てますと断言をした。おもしろいなと思った」

-紅白戦はバント処理や二塁走者の判断ミスもあった

「それは各担当コーチがみんなの前でしっかりミーティングをしているので、その辺は問題ないと思います。野球はミスの出るスポーツなので、ミスは絶対にたくさんある。ミスをした次をどうするのかが大切。このキャンプは若手中心に来ているので、ミスはどんどんしてほしい。若いうちはミスをいくらしても許される。ミスをすることを恐れるのが、一番怖い。次にどうしていこうな、ああしていこうな、というのが大切だと思う。そういうのが紅白戦。担当コーチがミーティングで言っているので、そこら辺は問題ないです」

-(栗林、坂倉、野間の)由布院組が打ち上げ。捕手専任となる坂倉選手に求めるもの

「ブランクもあると思うので、焦らずにやってほしいですね。焦らず1つ1つ、藤井ヘッドコーチと石原バッテリーコーチとね。焦らず少しずつ課題をつぶしていく。少しずつでいいんで」

【関連記事】広島ニュース一覧>>