来季から先発に転向するソフトバンク藤井皓哉投手(26)がシーズン「170イニング投球」を目標に掲げた。「リリーフを1年経験して、長いイニングを投げられる投手がいれば、リリーフ陣にとっても大きいなと思った。(投球)イニングが伸びれば、必然的に勝ち負けに直結する部分も多くなると思う」。宮崎秋季キャンプ最終クール初日のこの日はブルペンで35球。直球にカーブ、カットなど変化球の感触も確かめた。

広島を退団し、昨年は四国IL・高知で先発ローテを務めた。ホークスに育成入団し今季の開幕直前に支配下登録。中継ぎで55試合に登板し5勝1敗、防御率1・12。「8回の男」としてブルペンを支えたが、来季はメジャー移籍するエース千賀の穴を埋める覚悟だ。「できれば完投できる投手がいい。球数を少なくすれば完投できる。チャレンジしていきたいと思う」。目標達成なら、球団では180回1/3を投げた19年千賀以来となる。

○…野村勇が2年目のレギュラー獲得に意欲を燃やした。「来年はレギュラーを取りたいと思っている。120試合(出場)くらいいけたらと思う」。今季は球団新人記録に並ぶ10本塁打を放つなどパンチ力ある打撃を披露。確実性を求めて秋季キャンプでは振り込んでいる。守備でも二塁、三塁、遊撃に加え外野も挑戦中。「打てるとは思っていなかったけど、10本で満足せずに、必死にやるだけ。(守備も)固定したら試合に出られない。どこでも空いたポジションでいけるようにしたい」と飛躍を誓った。

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