阪神大山悠輔内野手(27)と佐藤輝明内野手(23)が19日、そろってランチ特打に臨んだ。大山は145スイングで52本、佐藤輝は142スイングで15本の柵越えを放った。12日のランチ特打でも競演し、大山は佐藤輝に倍近い差をつける41本の柵越え。「第2ラウンド」も先輩が貫禄を示した形だ。

投手陣のブルペンをチェックしていた岡田監督は、水口打撃コーチから「良かった」と大山の様子を伝え聞いた。「ボールの質が違うようになった。スピンのかかったボール。飛距離も出るようになった。自主トレで継続して、2月は余計楽しみになるわな」。大山も「まだまだだと思うけど、『いいな』という感じもある」と手応えを語る。

今年は佐藤輝が108試合、大山が33試合で4番を務めた。指揮官は来季について「今、4番から決められへんやろ」と前後の並びが重要とした。すでに1番近本、2番中野の構想を明言しているが、ともに左打ち。3番は右打者が理想とし、新外国人として獲得に乗り出しているシェルドン・ノイジー内野手(27=アスレチックス3A)らの3番適性を確認し、4番を決定する模様だ。

一方で、飛び抜けた実力があれば4番に? との問いには「まあそうやな」。この日スイングの3分の1以上をスタンドに放り込んだ背番号3が、1歩リードといったところか。

佐藤輝は背中の張りを訴え個別練習のノックを途中で切り上げたが、「大丈夫です」と強調。問題なければ20日も通常メニューをこなすとみられる。秋季キャンプも残り2日。最後まで2人のバットから目が離せない。【中野椋】

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