阪神が21日、高知・安芸で行う秋季キャンプを打ち上げた。岡田彰布監督(64)は攻守ともに手応えを得た様子。選手の能力の高さを感じ取り、「コーチもね、1、2軍振り分けするの大変でしょ」と来春キャンプにうれしい悩みの種ができたことを明かした。

岡田監督の一問一答は以下の通り。

 ◇   ◇   ◇

-キャンプ中盤は中野、佐藤輝が合流した。監督から見て。

「いやいや、中野はセカンドやらすっていう、そういうのがあったけど、経験があるみたいなんで。守備とかゲッツーのピボットとかそういうのは全然心配ないと思うけどね。佐藤もサード固定するつもりですけど、佐藤はね、もうちょっとこう、まあまだ2月までも時間あるんで、それはもう本人の自覚でね、やっぱり課題というか、守りにしても打つ方にしても彼ができない部分があると思うんでね。あの2人は1週間くらいしか結局ね、合流できてからね。なかなかね、すぐには無理だったかもだけど、それはね自分のやることは、ある程度みんなコーチ含めてできてると思うんでね。それを2月にどういう形で見せてくれるかですね」

-水口コーチと馬場コーチは若手に交ざって夜遅くまで熱心に指導してた。

「いやいやそれは、選手はそういう気持ちだから、コーチもそういう気持ちになるんじゃないですか、それは。新しいコーチだからとかじゃなしにね。このチームでね、勝つためにはこういうことしなきゃいけないというね、その結果がそないしてそういう接し方になったんじゃないですかね」

-監督自身、WBCで代表チームを率いるより、球団のチームの選手の能力を把握して戦うのが、戦いやすいと以前話していた

「そうそう、だから、あんまり選ぶの好きじゃないからね。どういう野球をするというのもないし、このチームだったら、こういう野球をしたら勝てるっていうかね。そっちでずーっとやってきたんでね。だから、まあ、3週間だけど、この安芸に来て、こういうね、あんまり点を取れなかったとか、守備のミスが出たとかね、それをなくして、このチームだったらこういうやり方をすれば勝てる、それは今度2月以降、実戦なっていった時にね、首脳陣が考えないといけない部分かも分からないですね」

-4回目の「アレ」が近づいたか

「いやいや、まあ、あのー、普通にやるだけですよ、うーん。結構こっちの方が重きに置かれるかも分からないね、それぐらい選手に力があるということでしょうね」

-来春は初めて1、2軍が沖縄でキャンプ

「いやいや、これはだから、なかなかキャンプ中の入れ替えっていうのはこれまでなかなかできなかったみたいですけど、そういう意味でね、あれいつだったかな、半ばぐらいだったかな、2月の。土日ぐらいにもう全員でね、球場も近いんで全員で紅白とかね。だから今のところは12回を2日やろうと思うんだけど、選手とかね、人数的にね、その辺でね、そこまで練習積み重ねて、そっからがやっと振り分けになるかも分からないんで。だからコーチもね、1、2軍振り分けするの大変でしょ。このメンバー見てたらね。だからそういう意味でもね、そこまでやっぱり選手も頑張って実戦で今度ね、結果を出していくという形をとっていきたいと思うんです」

-最後に、監督が見てこのキャンプのMVPは

「いやいや、MVPなんて、そんなんは実戦もまだやってないしね。みんなそうやって一生懸命練習やってんだから、MVPとかなしに、そら選手全員でしょ」

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