巨人の坂本勇人内野手(33)が30日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、来季は年俸固定のため現状維持の6億円でサインした(金額は推定)。今季はケガで開幕戦に間に合わず、開幕戦の連続出場が14年連続で途切れた。また5月には右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で、7月には腰痛(仙腸関節炎)で2度、1カ月以上の長期離脱があった。今月23日のファンフェスタでは8年間務めたキャプテンを岡本和にバトンタッチすることも発表された。以下、坂本の一問一答。

-金額の増減は

「そのまま変わらずです」

-球団とはどのような話をしたか

「今年のコンディションの話だったり、来季に向けて、まあキャプテンではなくなるので、そういう話やチームについての話をしました」

-球団へは何か話したか

「僕からは特に何もないですね」

-今季を振り返って

「すごくコンディションに苦しんだ1年でしたし、なかなか自分の思うようなバッティングだったり、パフォーマンスの部分で、全然打球が飛ばないなとか、そういうのがいろいろ思うことがあったシーズンだった。そこをどう改善していくか、すごくシーズン中もそうだし、シーズン終わってからも考えてはいるんですけど、何が正解か分からないが、いろいろトライしながら、新しいものも入れながらと思ってます」

-8年間のキャプテンを振り返って

「なかなか個人的な成績がすごい良くて、チームが勝てないシーズンもあったし、優勝も2回かな? 2回しかできなかったという悔しい思いもある。でも野球人生の中でこのチームで8年間もキャプテンをやらせてもらったのは、チームの人たちに感謝しかないと思っています」

-岡本和が新キャプテンに。託したい思いは

「特に何か言葉をかけるとかはないけれど、彼もジャイアンツで4番打者として本当の主力の選手だと思うので、僕からなんかわざわざ言うこともないし、彼には彼なりのスタイルで思うようにやってほしい。年上の選手もたくさんいるから、そこはちゃんと彼の話を聞いてあげたいなと思いますし、彼がやりやすいようにサポートしたいと思う」

-自主トレは

「今年けがが多かったので、けがをしない体づくり。今までならトレーニングをしっかりやって、強度を上げてとかやっていたが、それだけだとダメなのかなと思ってる。いろいろね、年齢も重なってきて、体も硬くなったり、自分で気付かなくてもあると思うので、柔軟性や可動域をもっともっと動かせるような練習を入れていきたいと思ってますね。あとは若い選手が坂本さんとやりたいと言ってくれて集まってくれているので、たくさん何か教えるのはなかなか難しかったりするけど、バッティングは特に。若い選手の話を聞きながら、練習量はしっかりみんなで追い込みながら、お互いにいい刺激になると思う」

-新しい取り組みとは柔軟性とか

「そうですね。今までやっていなかったことではないんですけど、さらにそこのメニューの数とか、どっちかというと強度の高いほうのことばかり今までやってきたが、僕もそこをうまくバランス良くやってみようかなと思っている」

-来年の目標は

「数字で決めていることは今のところ何とも思っていないですけど、本塁打や長打力が明らかに今年はがくっと落ちちゃったので、数字の目標というよりか、長打力をもう一度取り戻したいと。でもなかなか簡単ではないと思っているので、そこは意識して、長打は意識してこのオフからやりたいと思っています」

-後輩が遊撃のポジションを取ろうとしている。譲る気はないか

「もちろんそうですし。今年の僕を見て、取れると思ったんじゃないですかね(笑い)。だから言っているんじゃないですか。いいんじゃないですか、そうやって、若い選手がレギュラー狙うのは当たり前のことだと思うので。はい」

-長打力の話があった。振り込みを増やすのかウエートを増やすのか

「ウエートをたくさん増やしてとは思っていないですね。ウエートしたら打球が飛ぶのかと、そうやって、若い時はもちろんそれで飛距離が変わったし、ウエートはもちろん大事だけど、あとは遊撃を守りながらでもあるので、あんまりそっちにばっかり比重を置くとけがにつながるなと自分でやりながら感じる部分なので、バランス良くが大事。偏ったことはしない方がいいと思う。あとは、バットを振ることは打者として大事だと思うので、自主トレだとこれまでティー、ロングティーが多かったが、素振りとかは部屋でもできるので、ちょっと暇があればバットを振ったりとか、なんかそういった部分で変えてみようかなと思ってます」

-岡本和が坂本選手と同じ年齢でキャプテンになった。1年目の難しさは

「やっぱり、自分より経験だったり実績のある選手が年上に何人もいるので、僕の時もそうで、気を使いながらやっちゃうとは思いますけど、彼はもう彼の実績もちゃんとありますし、ちゃんとプレーで引っ張ってくれれば、周りの選手はそういうところを見て、よし、ついて行こうと思える。(岡本)和真も口でああだこうだ言うタイプじゃないと思うけど、そこは主将が1人で背負わなくても、チーム全体でそういう意識だったり、やっていければいいと思うんで、あまり1人で背負い込みすぎないようにしてあげたい」

-遊撃の名手。三井ゴールデン・グラブ賞獲得への思いは

「そこは1番ショートを守ってて取りたいなと思う賞の1つです。でもね、現実として簡単じゃないのかなと思う。でも他チームのショートの選手にまだまだ負けていないと思える部分があるので、そこは何とか若い選手の動きには勝てないかもしれないが、経験だったりそういうところで、もう1度取れたらいいと思うし、そこを目指して自主トレとかにしっかり取り組みたいと思っています」

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