来年のドラフト候補がそろう中で、最速151キロ右腕の立命館大・谷脇弘起投手(3年=那賀)が存在感を見せた。

来年の日米大学野球選手権(7月・米国)に出場する大学代表候補の強化合宿が2日、愛媛・松山で始まり、全国から44人が参加した。急きょ6イニングの紅白戦が行われ、選手たちはアピール。3番手で登板した谷脇が、スカウト陣をざわつかせた。

5回からマウンドに上がり、いきなり3者連続奪三振。関大・有馬諒捕手(3年=近江)の好守もあり、2イニングを被安打1の4奪三振に抑えた。「初めての代表合宿で、全国のトップレベルの選手が集まっている中でアピールできたのは自信になります」と話した。

2種類のスライダーを投げ分け、本人が「ななめというか(変化が)デカイ感じ」という約120キロのスライダーで、ストライクを稼いだ。日本ハム稲葉篤紀GMは「落ちる球もあるし、変化球は打者がのけぞるほど。ゆっくりしたフォームから、投げる直前に間があるので打者はタイミングが取りづらいと思う」と評価した。