日本プロ野球名球会の総会が9日、那覇市内のホテルで開催された。新加入会員として上原浩治氏(47)と藤川球児氏(42)が承認された。上原は巨人、米大リーグ4球団で活躍。18年に日本人初の100勝、100セーブ、100ホールドを達成した。藤川は阪神時代の07年にセ・リーグ最多タイの46セーブをマークするなど、日米通算245セーブを挙げた。

承認後にブレザーを羽織った藤川は「家族が非常に喜んでくれた。歴史をつくってきた名プレーヤーの方々に認められ、誇らしく思う」と話した。

今回の新加入は19年度総会において定められていた特例入会制度「名球会の入会規定(野手は2000安打、投手は200勝、250セーブ)に相当する記録保持所」として理事会から推薦され、本総会で会員の4分の3以上の賛成が得られたため新加入が決定された。

また、同会の理事長は山本浩二氏が任期満了となり古田敦也氏が新たに就任した。副理事長は野村謙二郎氏、佐々木主浩氏、理事は柴田勲氏、東尾修氏、谷繁元信氏、宮本慎也氏がそれぞれ就任した。山本浩二は顧問に就任した。古田は「大谷くんが100勝と1000本となれば2000安打よりも価値があることだと思う。当然、そういう(入会)話にはなる」と私見として名球会にも“大谷ルール”を新設するプランを披露した。

○…巨人坂本が初めて名球会の総会に出席した。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催で入会後は初となった。ゴルフコンペにも参加し「すごく緊張しました。そうそうたるメンバーが集まる会に参加して、改めてすごいところに入ったんだなと思いました。皆さんから『現役なんだからまだまだ頑張ってくれ』と言って頂きました」と話した。現役では西武栗山も出席した。