ロッテ益田直也投手(33)が12日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨んだ。今季で3年契約の3年目が終了。「また新たに複数年契約を結んでいただきました」と明かし、年俸額については「そこは非公表でお願いします」と報道陣に話した。

長くクローザーを務めているものの、今季は走者を出すケースも多く、シーズン終盤は9回以外で投げることが増えた。昨季はシーズンオフが短く、疲れが抜けきっていない側面があったという。「今年はその点、抜けきっているとは思うので(来季は)言い訳はできないシーズンになると思います」。守護神については「もちろん、そこで投げるつもりで今、トレーニングしてます」と話した。

19年オフ、優勝への思いをもってFA宣言せず、ロッテに残留した。このオフ、中村奨や田村といったセンターラインもFA権を行使しなかった。

「そういうチームに今、なってきてるのかなというふうには思います。これはもう、チーム全体が奨吾とタムに『このチームで優勝したい』っていうふうに思わせたと。思ってもらえたというのは、やっぱりいいチームなんじゃないかなと思うので。みんな、僕もそうですけど、優勝できるように、残ったからには頑張りたいなと思います」

来季からは同じ和歌山県出身の吉井監督が指揮を執る。「自分は選手会長として野手のことだったり、他の投手のことだったり、監督が目に届かない部分も僕が伝えて行ければなとは思っているので」。チームも自身も、強い思いで新年へ向かう。【金子真仁】