日本でも「大谷ルール」が導入される見通しであることが12日、分かった。

投手でもDH兼任で打席に立つことが可能で、降板後も打席に残ることができるというもの。二刀流選手を増やすことを狙いに、メジャーで今季から導入された。エンゼルス大谷翔平投手(28)が新ルールの恩恵にあずかったため、通称として「大谷ルール」と呼ばれている。

13日に行われるプロアマ合同の日本野球規則委員会で、このルールを日本でも導入するか話し合われるが、導入の公算が大きい。導入されれば、DH制を採用しているパ・リーグ、社会人、東都などの大学野球で、新ルールを活用した起用が考えられる。パの日本ハムには、日体大時代に投打二刀流で活躍した矢沢宏太投手兼外野手(22)がドラフト1位で入団した。

このほか、規則委員会では、アマ側が公認野球規則の改正を提案する方針を固めている。本塁後方ファウルゾーンの広さについて、公認野球規則は60フィート(18・288メートル)以上を「必要とする」と定めているが、原本である米国の公式規則は「recommended」(推奨される)となっている。原本に忠実な改正を提案する。日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」の当該ファウルゾーンが規定に約3メートル足りないことが分かり、日米の表記の違いが表面化した。