楽天今江敏晃2軍打撃コーチ(39)が21日、3年ぶりに千葉県こども病院を訪問した。

今江コーチは現役時代の09年から小児がんの支援活動を行っており、今年で14年目。コロナ禍で過去2年は訪問を控えていた。また今年はロッテ中村奨吾内野手(30)が志願して、初めて一緒に同病院を訪れた。

2人のコメントは以下の通り。

◆楽天今江コーチ

「今回、コロナの影響で3年ぶりの訪問となりました。以前は子どもたちと触れ合えましたけど、コロナの影響で触れ合うことができず残念ですが、子どもたちに少しでも元気に、笑顔になってもらいたいと思い、訪問させていただきました。今回は中村奨吾も『一緒に行かせてください』と賛同してくれて、チームの垣根を越えて、こういう活動ができることがうれしく思います。2009年から訪問していますけど、いつも子どもたちの姿に元気や勇気をもらっています。闘病している子どもたちはもちろん、ご両親も一緒に闘っている姿を見るとなかなか言葉が出てきません。何ができているかは分からないですが、毎年、足を運ぶことに意味があると思って訪問させていただいています。これからも微力ではありますが、この活動を続けていきたいと思います」

◆ロッテ中村奨

「2019年に闘病生活を送っている自分のファンの子と球場でお会いする機会がありました。マリーンズの試合を見て、自分のプレーを見ることで頑張れると言ってくれました。それまでは自分のプレーが誰かの力になれるという実感があまりなかったのですが、そうやって実際に会って言ってもらえたことが、ずっと今でも胸の中に残っています。その時、自分も野球だけではなく、なにか活動ができないかと考え、今江さんが病院訪問などの活動をしていることを知っていたので、一緒に行かせてほしいと相談をしました。ただ残念ながらその後、コロナがあり、なかなか病院訪問をする機会をつくれずにいたのですが今回、実現することができました。残念ながら子どもたちにはまだ直接触れ合うことはできなかったのですが、先生たちから『みんな、楽しみにしていた』と伝え聞いてとてもうれしかったです。これからも、このような活動を続けて闘病生活を送っている子どもたち、支えている親御さんや病院の方々に少しでも喜んでもらい、笑顔を届けることができればと思っています」