25日のクリスマスに誕生日を迎えたDeNA三浦大輔監督が、49歳の誓いとして、壮大な夢をぶち上げた。「優勝して、横浜でパレードしたいです」と熱望。優勝パレードといえば車に乗り、沿道のファンの前を通るのが一般的だが、三浦監督は「僕は馬に乗ります」と馬主の一面も持つ指揮官らしく、“乗馬”でファンの声援に応える。

夢プランでは、所有馬との共演を望んだ。「道路で馬に乗れるかどうか」と前置きした上で「うちの馬に乗ります。手を離れている馬もいますし、許可もいるかもしれないですけど、そういう夢、目標を持っています」と胸をワクワクさせた。現役なのはリーゼントフラム、リーゼントジャンボの2頭。歴代ではリーゼントロックなど9頭で、所有馬の中から選考する。

98年の優勝パレードでは、首脳陣がオープンカーに分乗し、選手はパレード用に用意されたオープンバスに乗り込んだ。パシフィコ横浜から横浜スタジアムまでの約2・2キロのコースを通行。沿道に詰め掛けた約40万人(球団発表)のファンと喜びを分かち合った。乗馬について、三浦監督は「へたくそです」と苦笑したが、“番長流”の優勝パレードを実現させる。

ベイスターズを愛し、ファンから愛される男は来年、50歳を迎える。「その年、その年を楽しんでます。40代最後の年、楽しかった、良かったなって思えるようにしていきたいなっていうのは思っています」。昨年の誕生日では、自身が初めて購入した車の「スープラ」に乗る珍目標を立てたが実現せず。来年は、優勝パレードで馬に乗る夢をかなえる。【久保賢吾】

▽過去の主な優勝パレード

◆59年南海 大阪球場からオープンカー11台でパレード。杉浦が目を潤ませ「涙の御堂筋パレード」と言われた。

◆75年広島 球団創設26年目で初のリーグ優勝を飾り、広島市内をパレード。「赤ヘル」ブームで30万人の市民が集まった。

◆94年巨人 沿道を17万2000人のファンが埋めた。優勝パレードが初めてテレビで生中継された。

◆03年阪神 大阪市、神戸市で同日に行われ、計65万人(40万人、25万人)のファンが沿道を埋め尽くした。

◆13年楽天 東二番丁通(仙台商工会議所前~五ツ橋交差点)の全長約1・5キロを移動し、約21万4000人が集まった。

◆22年オリックス 「大阪光の饗宴2022」の一環で行われ、御堂筋のメインストリートを縦断し、約30万人が詰め掛けた。

 

◆DeNA三浦監督の所有馬 リーゼントブルース、リーゼントロック、リーゼントフォルテ、リーゼントシャルフ、リーゼントアイリス、リーゼントセレーネ、マリーナ、リーゼントフラム、リーゼントジャンボ