ロッテの新人合同自主トレが10日、さいたま市のロッテ浦和でスタートした。

吉井監督やスタッフらが見守る中、ドラフト1位の菊地吏玖投手(22=専大)は、ランニングなどで9選手の先頭に立った。「プロの世界を肌で感じるのは初めてなので、よく分かっていないものに対して不安に思う必要はないと考えている。今は未来の自分に期待してワクワクした気持ちでやっています」。晴天のもと、時折笑顔も交えながらキャッチボールやノックなどで初日を終えた。

大学時代の野球道具は一新し、気分新たにプロの世界に飛び込んだ。茶や黒だったグラブは紺や青に色を変え、スパイクは違うメーカーに。ウエアも新調した。まわりを刈り上げた髪形も強い北風になびくとリーゼント風にも見え、躍動感たっぷりだった。吉井監督から「プロになったんだから好きにやりなさい」と伝えられ、最速152キロの即戦力右腕は「プロの責任が問われている」と気を引き締め直した。【鎌田直秀】

○…侍ジャパン投手コーチのロッテ吉井監督は、さいたま市での新人合同自主トレを激励訪問した。自身の今春は二刀流で世界一と日本一に挑むが「やると決めたので、どっちもしっかりやって、どちらも優勝を目指します」と決意した。ロッテからは佐々木朗も侍ジャパン入り。「まだ朗希と話していないんですけれど」としたうえで、「通常(のリーグ開幕)より2週くらい早くなる。侍のキャンプが始まるまでには2、3イニングは投げられるようにしてほしい」と要望する意向だ。