東都大学リーグ1部の国学院大が15日、横浜市内の同大グラウンドで23年の練習をスタートさせた。

今秋ドラフト候補・最速149キロ左腕の武内夏暉投手(3年=八幡南)は「4冠、日本一を目標にやっていきたい」と意気込んだ。オフの期間には地元・福岡に帰省し、北九州発祥のうどんチェーン店「資さんうどん」に足を運んだ。「柔らかくて食べやすいのが懐かしい味でした」と故郷でパワーを注入し、シーズンに向けて気合十分。昨秋は4勝を挙げてリーグ優勝に貢献し、最高殊勲選手に選出された。「もう1度MVPを取って、チームに貢献したい」と話した。

今年のチームスローガーンは「トリプルゴール」に決まった。今までは個人とチームの目標を達成できるチームにすることから「ダブルゴール」だった。3年生全員が話し合て決めた今年のスローガンには「卒業後の人生を充実させること」が加えられた。

吉川育真主将(3年=岡山理大付)は「野球だけすればいいという考えはない。他の大学生とは違った言動で差がつけられるようにしてから野球で結果を出していきたい」と力説した。「一昨年ベスト4で、昨年準優勝。全国を目指せる立場にきた。日本一をチームに浸透させる」。個人的には「首位打者を目指す」と意気込んだ。

鳥山泰孝監督(47)は練習前に2時間のミーティングを行い、打撃の強化やピッチャーの共通課題を話した上で「笑顔で勝つこと」を選手に話した。「東都や6大学が学生野球を引っ張っていく野球をして、野球の素晴らしさ、楽しさを伝えてくれれば」と思いを明かした。今年のチームを「記憶にないくらい投手力が高い」と評価する。「武内に頼りきらない戦いをしたい」と、リーグ連覇に向けて話した。