今季先発ローテの軸を期待されるソフトバンク大関友久投手(25)が、宮崎キャンプに向けハイペースで調整を続けている。

年明けからすでに5度のブルペン入り。福岡・筑後市のファーム施設で19日に行った投球練習では直球にスライダー、フォークを交え79球を投げ、球速も140キロ台を計測している。「僕の場合は投げないと。去年はキャンプまで3、4回のブルペン投球。キャンプで出遅れた感じだった」。あと3回ほどブルペン入りを予定し、球春を迎えるプランだ。

シーズンの目標は「18勝&10完投」。昨年暮れの契約更改の会見で、ビッグな数字をぶち上げた。気持ちにブレはない。「自分が一番モチベーションになる数字。本気でやる、という気持ちです」。目標達成へ上半身、下半身の強化だけでなく、1年間ローテを守り切るために、筋力の持久力強化も練習メニューに組み込んでいる。「筋力のスタミナですね。シーズンを通しての(好不調の)波をなくしたい」と力を込めた。

昨年は7勝を挙げてブレーク。だが左精巣にできた腫瘍の摘出手術を8月に受け、約1カ月半の離脱を余儀なくされた。悔しさもあったが、入院中のベットの上では「夏場のスタミナ持続」についても思いを巡らせた。「どんな選手でも夏場は力が落ちてしまう。そこが改善できればいいのでは」。その時、思いついたのが筋力の持久性を上げることだった。「昨年は85球~90球くらいで球の力が落ちていた。120球くらいまで伸ばしたい。完投数も増える」。完全復活を期す23年シーズン。掲げた目標を夢の数字で終わらせるつもりはない。【佐竹英治】

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