沖縄・うるま市の阪神2軍キャンプも初日を迎え、ドラフト2位門別啓人投手(18=東海大札幌)がブルペン投球で素材の良さをアピールした。タテジマのユニホームを初めて着用し、立ち投げで28球。「感覚は(新人合同自主トレの)1回目より良かった。指にかかっている感じもあって、このままいけば座ってもいい感覚で投げられそうです」と手応え十分だった。

見つめた和田2軍監督は投球を絶賛した。「キャンプ初日にしては十分な球だった。高校生にしてはというくらい、立ち投げの段階では非常にいい球が来ている」。江草投手コーチも「あの球を見せられたら、すごいなって思っちゃう。楽しみな投手」とたたえた。門別は「そういう声があった方が、自分もよく投げられるのですごくありがたい」と笑顔。首脳陣の賛辞を力に変え、進化していく。

○…右足の肉離れで別メニュー調整のドラフト1位森下翔太外野手(22=中大)は本隊に合流せず、室内練習場で打撃練習を行った。「当たっている感触もいいですし、足の状態としても打撃面では全然問題ない」と振り返った。北川2軍打撃コーチは「外で軽く、長時間せずに、スパイクを履かせて打っていこうかなと」と明かし、キャンプ2日目からスパイクを履いて屋外で打撃練習を行う予定だ。

○…上肢のコンディション不良で2軍スタートとなった前川が悔しさをにじませた。フリー打撃などは行ったが、ノックでは送球せず。「悔しいですし、情けないという気持ちが一番強いです。自分で(チャンスを)逃してしまったので、自分でつかまえにいきたい」と気持ちを切り替えた。和田2軍監督は「投げる以外は影響がないということなので、あとは相談しながらです」と回復を見守る。

○…高知・安芸から沖縄・うるま市具志川球場に拠点を移し、2軍春季キャンプが始まった。和田2軍監督はうるま市民や阪神園芸など、ここまで準備を進めた関係者に「うるま市民の方々や阪神園芸さんが、見事に(球場を)仕上げてくれて。選手が余計なことを考えずに野球ができる環境にしていただいた。心から御礼申し上げます」と感謝した。新しい環境で、ドラフト2位門別が施設内で道に迷うハプニングもあった。