阪神青柳晃洋投手(29)が「赤星塾」で盗塁企図対策の金言を授かった。

1、2軍の沖縄春季キャンプで臨時コーチを務めた阪神OBの赤星憲広氏(46)が、この日で3日間にわたる走塁指導を打ち上げた。投手陣には走者目線で盗塁を試みる際の狙いを伝え、その後青柳は赤星氏に個別で質問攻め。通算381盗塁の「頭脳」を解析し、「引き出しが増えた」と手応えを示した。

もともとクイック投法が得意の右腕は21、22年と2年連続で許盗塁は1つのみ。赤星氏からは「俺が現役だったら絶対に走りたい選手」と言われたといい、「配球の中でスライダー、シンカーのタイミングでスタートを切る」「けん制は多い方が走りやすい」など、「青柳対策」を聞き出した。右腕は「けん制のタイミングだったり、間合いの使い方はまだまだ改善の余地がある」と引き締めた。

他球団では中日のギャンブルスタートを警戒。快足の高松の名を挙げ、「僕の(投げる)タイミングで、もう飛び出していいからいっちゃう感じで(盗塁を決められた)。それをさせない方法もあると思う」とうなずいた。今季は企図0、許盗塁0について「目指せる数字」と気合。“走れない投手”を目指し、さらなる進化を期す。【古財稜明】

▼青柳は直近2年で、それぞれ1度しか盗塁を許していない。いずれも中日戦で、21年6月22日(バンテリンドーム)4回の高松と、22年7月15日(甲子園)1回の大島のみ。

○…梅野が赤星臨時コーチから走塁の極意を伝授された。帰塁やスタートを心がける中で「どうしたら無駄なく走れるのか」と、走塁時の姿勢や横の動きの重要性を学んだといい、「ロスしてる部分が多かったので、今日聞いてスッキリした部分がある。すごく大切なことを学ばせてもらった。トライしていきたい」と力を込めた。

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