先発ローテーションを狙うソフトバンク藤井皓哉投手(26)が、初のシート打撃登板で好投した。打者10人と対戦し4安打を浴びたが、この日最速151キロの直球にカーブやスライダーを交え、4個の三振を奪った。「変化球もストライクが取れましたし、真っすぐもいい感じで投げられた。良かったと思います」と満足そうに振り返った。

広島戦力外から四国IL・高知を経て、昨季育成入団すると、開幕前に支配下を勝ち取り、中継ぎで自己最多の55試合に登板するなど大ブレーク。決め球は主にフォークだったが、先発転向にあたって「速いボールばかりだったので、カーブがあれば投球が楽になると思う」と、緩急を生かすためにカーブを磨いてきた。この日はカウント球としても、追い込んでからの決め球でも投じ「今の段階ではいい。後は精度や確率を上げていけたら」とうなずいた。シンデレラボーイが、先発仕様にモデルチェンジし、開幕ローテ入りに1歩前進した。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧